妊娠中の口腔ケアが赤ちゃんとお母さんの健康を守ります
2024年11月25日
妊娠は女性にとって特別な時間です。しかし、体やホルモンの変化によってお口の中にも影響が現れやすくなります。適切なケアを行うことで、お母さん自身はもちろん、赤ちゃんの健康も守ることができます。
◼妊娠中のお口の変化とその対策
妊娠中はホルモンバランスの変化により、歯ぐきが腫れやすくなったり、出血しやすくなることがあります。これを「妊娠関連歯肉炎」といい、放置すると歯周病が悪化してしまうことも。さらに、歯周病が重症化すると、早産や低体重児出産のリスクが高まる可能性があるため注意が必要です。
特に妊娠初期はつわりの影響で歯みがきが難しいこともあります。以下のような対策を試してみてください
・つわりが軽い時間帯に歯みがきをする
・無理せず、うがいだけでも習慣にする
また、妊娠中期は体調が安定していることが多いので、この時期に歯科検診を受けたり、必要に応じて治療を進めるのがおすすめです。
◼歯科治療と赤ちゃんへの影響
妊娠中の歯科治療は、適切な配慮をすれば安全に受けられます。たとえば、X線撮影はお腹を防護エプロンで保護することで、胎児への影響はほとんどありません。局所麻酔も通常の治療範囲であれば問題ないとされています。
一方で、薬の服用については注意が必要です。歯科治療後に痛みが出る場合、アセトアミノフェンなど比較的安全な薬が使われますが、産科医と連携して慎重に進めることが重要です。
◼妊娠中からのケアで赤ちゃんを虫歯から守る
妊娠中にしっかり口腔ケアを行うことで、生まれてくる赤ちゃんに虫歯菌が伝わるリスクを減らせるとされています。出産後も良い状態を保つため、妊娠中から信頼できる「かかりつけ歯科医」を見つけることが大切です。
妊娠中も安心して過ごせるよう、たかはら歯科医院では妊婦さんのケアをしっかりサポートします。気になることがあれば、いつでもご相談ください!