歯科定期検診で健康寿命を延ばす!介護費用を減らすためのポイント
2024年11月9日
日本では高齢化が進み、介護が必要な高齢者も年々増えています。2019年には介護保険の支出が約11.7兆円に達し、医療費全体の約4分の1を占める大きな負担となりました。この介護保険サービスをこれからも続けていくためには、介護費用を抑える工夫がますます大切になっています。
最近では、口の中の健康と全身の健康との関係に注目が集まっており、定期的に歯医者に通うことで、入院や介護が必要になるリスクを減らせる可能性があると考えられています。そんな中、定期的な歯科受診が介護保険の利用や費用にどう影響するかを調べた研究結果が、2024年9月に米国老年病学会誌に発表されました。
この研究では、日本国内の65歳以上の自立した高齢者8429人(平均年齢73.7歳)を対象に、過去6カ月以内に歯科受診をしたかどうかを調べ、その後の介護保険の利用状況や費用との関連が分析されました。年齢や飲酒の習慣、歯の本数などの影響も統計的に調整されています。
調査の結果、歯科を受診していた方は、受診していなかった方に比べて介護サービスの利用率が14%低く、介護保険の費用も少ないことが分かりました。特に、治療のためではなく予防目的で歯科を受診した方ほど、介護にかかる費用が少なく、未受診の方との差は約16万円(1089.9米ドル)にもなりました。研究者たちは「定期的に歯科受診して口腔内の衛生を保つことで、介護にかかる費用を減らせるかもしれない」と結論づけています。
たかはら歯科医院では、皆さまの健康と快適な生活をサポートするため、定期検診をおすすめしています。予防歯科に力を入れており、口腔内の健康を維持して健康寿命を延ばし、介護のリスクを減らすお手伝いをしています。どうぞお気軽にご相談・ご来院ください。